2021年3月25日
樹脂加工製品を海外調達する際に、品質の問題や納期の問題への不安が生じるかと思います。
ただ、コストパフォーマンスの高い海外製を調達することにより利益率を高めることが可能です。
今回では、日本企業に委託する場合と樹脂加工を海外拠点に委託するとの違いについてベトナムを例にご紹介させていただきます。
□樹脂調達先としてベトナムが選ばれる理由
ベトナムの樹脂市場では、年間の樹脂加工の生産額は約90億ドルで、工業用の樹脂加工は10%全体の10%の生産となっています。
またベトナム全国のプラスチック製造の会社数は約 2,000 社あり、その84%はホーチミン市及び同市の近隣各省に集中しています。
そのベトナムが樹脂加工の調達先として選ばれる理由として、2点が挙げられます。
①質の高い人材が豊富
ベトナムは2020年の統計データによると、人口が約9700万人で6億人という巨大市場であるASEANの中でも、
インドネシアとフィリピンに次ぐ3番目の人口を抱えています。
さらに、平均年齢が約28歳で、それは全人口のうち、およそ60%が30歳以下という労働人口も豊富と言えます。
これは日本の平均年齢約45歳と比べていかに若いかが一目瞭然です。
>>>経済産業省の「アウトバウンドに関する取組 医療国際展開カントリーレポート」についてはこちら
①雇用コストが低い
製造業の一般工職の月給で比較したすると、日本の東京とベトナムのハノイとの差は約10倍に広がります。
そのために、樹脂加工部品のロット数が増えれば増える程、ベトナムで樹脂加工部品を作るメリットは大きくなります。
□ベトナムで樹脂加工品の見積を取るときの注意点
先述では、ベトナムで調達する際の効果的な点をご紹介致しましたが、やはり海外調達には注意していただきたい点があります。
まずは、原材料の調達です。ベトナムは未だに原材料・工作機械等を現地で調達することが難しく、
プラスチック生産においては約80%を輸入に頼っています。
そのため、日本側の要求する品質基準を満たすためには、既存の設備・品質管理方法では加工が難しく、
設備投資の必要性が発生する場合もございます。
この設備投資を行わない場合では、品質低下や納期遅れが発生し、その結果さらなる製造コストがかかってしまいます。
またベトナムでは、中央政府で決定されたことが現場までに到達するのにラグが発生します。
そのため実際の取引の際に、不整合で不条理な条件を設定される場合がございます。
また海外調達は日本企業からの調達とは勝手が異なります。
コミュニケーションの問題から生じる取引先とのトラブルによって被害を被る可能性もあります。
そのためにも問題を未然に防ぐためにも調達先の選定が重要であり、海外で信頼できる調達先をいかに把握できるのかが鍵となります。
部品の海外調達コストダウンセンターを運営する近代精機株式会社では、
対応レベルが国内とそん色のないレベルの製作精度・品質を実現でき、
かつ短納期対応やトラブルに対応できるように24時間操業の工場を外注先として選定することができます。
取引先を厳選することで、お客様と取引先とのより密なコミュニケーションを実現し深い信頼関係を築くことが可能です。
当社では、おすすめの調達先のノウハウについても記事にまとめておりますので、ぜひご一読いただければと思います。
□当社のこれまで海外調達を行った部品加工事例をご紹介!
ここでは近代精機株式会社がこれまで海外調達を行った部品の加工事例をご紹介します。
加工事例①:MCナイロン製シャフト
こちらの加工事例は、材質が MCナイロンのシャフトです。
こちらは、フライス加工にて成形致しました。
加工事例②:サポート
こちらの加工事例は、材質がテフロンのサポートです。
こちらは、精度は一般公差です。
部品の海外調達なら「部品の海外調達コストダウンセンター」まで!
部品の海外調達コストダウンセンターを運営する近代精機株式会社では、安全・安心のワンストップ海外調達を実現します。
当社は大手Tier1、装置メーカー、電気機器メーカーなど、上場企業との取引実績も数多くあり、これまで多くの海外部品調達を行ってまいりました。
当社には、中国・ベトナムなどアジア圏に10年以上の長きに渡る取引を経た協力会社があります。長期的に深い信頼関係を築いた取引先との連携によって、国内調達と変わらない製作精度・品質保証を実現しています。
さらに、この協力会社との密な連携によって、海外調達における課題である短納期対応やコミュニケーション不足によるトラブルについても対応することができます。
また、当社ではISO9001認証を取得しており、国内調達できる部品は全て海外調達が可能となっております。鉄、鋳物、特殊鋼、樹脂など多数の材質や旋盤加工、溶接、熱処理など幅広い加工方法での対応ができます。もちろん、加工精度についても研削加工で0.005、高速ワイヤーカットで0.05、低速ワイヤーカットで0.005、マシニング゙加工で通常±0.02 程度を保証させていただいております。
部品の海外調達について「品質・精度は大丈夫なのか…」「対応できる加工種類・表面処理方法に限りがあるのでは…」「納品に時間がかかるのでは…」「むしろコストがかかってしまうのでは…」とご不安をお持ちの方は、ぜひ部品の海外調達コストダウンセンターまでお気軽にご相談ください。