2021年5月12日
機械加工の代表的な加工方法の一つであるマシニング加工。
マシニング加工は、プログラムを構築することで全て機械が自動で切削を実施します。
そのためマシニング加工は精度の高い加工品の製作に適しています。
今回は、マシニング加工の特徴と当社が製作した製品についてご紹介致します。
□マシニング加工とはどのような加工方法?
マシニング加工とは、マシニングセンタを使用し、材料を切削する機械加工のことを指します。
マシニングセンタでは、ATC(自動工具交換機能Automatic Tool Changer)と呼ばれる
ツールマガジンに装着されたフライスやドリル、リーマなどの工具を自動で交換してくれる機能を有しております。
そのため、従来のフライス機とは違い、穴あけや平面削りなどの切削加工を1台で行うことができます。
人が介することなく運用ができるために、加工精度のバラつきがなくなり、加工工数の削減にもつながります。
□材質別のマシニング加工について
①ステンレス
ステンレスとは、鉄を主成分とし、クロムを10.5%以上含有した合金です。
ステンレスの特徴は、「強度が高い」「耐食性に優れている」「耐熱性に優れている」の3点です。
ステンレスは鉄に炭素を加えているため鉄よりも強度が高い材料となります。
さらに添加物のクロムが酸素と結合して鋼の表面に不動態皮膜を形成するため
錆びの進行を止める役割を担っています。
そして、約500℃程度までであれば引っ張り強さが減衰しません。
②アルミニウム
アルミ合金はアルミニウムを主成分とする合金のことです。
アルミニウムの特徴としては、「軽量性」「熱伝導率が高い」「加工性が高い」の3点です。
アルミニウムは鉄と比較すると約1/3ほどの重さであり、とても利用しやすい金属です。
またアルミニウムは熱伝導率が高いという点から急速に冷えるという性質を持っています。
そのため、冷暖房装置、エンジン部分、各種の熱交換器、ソーラーコレクターに使用されます。
③樹脂
樹脂の特徴としては、「軽量性」「耐食性が高い」「加工性が高い」の3点です。
樹脂の重量が1~2前後で鉄や銅などの4分の1~10分の1と重量を抑えることが可能です。
酸化して錆びることはまず無く、酸・アルカリ・溶剤に対しても安定性を保ちます。
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