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金属の焼き入れとは?種類とその特徴を解説

2021年1月8日

「金属の焼き入れにはどういった種類があるのだろうか。」

このような疑問を持っている方はいませんか。

鋼を硬くすることを目的に行われる焼き入れですが、多くの種類があります。

そこで今回は、焼き入れの種類とその特徴について紹介します。

 

□焼き入れの種類について

そもそも、焼き入れとは何かご存知ですか。

焼き入れとは、炭素を含む金属を加熱・冷却して素材の性質や耐摩耗性を向上させる熱処理方法の一種です。

焼き入れは鋼を硬くできるため、熱処理には欠かせません。

熱処理には、他にも、鋼を柔らかくする「焼なまし」、組織のムラを均一化する「焼ならし」、硬度を弱めて粘りを増加させる「焼戻し」があります。

 

では、焼き入れにはどういった種類があるか見ていきましょう。

・処理品を加熱した後に低音の塩浴に入れる「塩浴焼き入れ」

・真空中で行う「真空焼き入れ」

・鋼表面から炭素を拡散固溶させて、そのまま全体に焼き入れをする「浸炭焼き入れ」

・ソルトバスで浸炭した後に油焼き入れをする「液体浸炭焼き入れ」

・高い自由度がある「高周波焼き入れ」

以上の種類があります。

 

□特徴について

続いては、先程紹介した中からいくつか取り上げて、それぞれの特徴を紹介します。

 

まずは、真空焼き入れです。

これは真空状態の炉内で加熱し、急冷する処理方法です。

真空で行われるため、製品表面の酸化や脱炭を防ぐと同時に光沢ある仕上がりにできます。

また、硬さにムラがないことも特徴として挙げられるでしょう。

 

次は、浸炭焼き入れです。

これは低炭素鋼の表面に炭素を浸透させ高炭素化させたものを焼き入れ焼き戻しする処理です。

表面が硬い・内部は軟らかく粘り強いといった特徴が挙げられます。

値段も安く、焼き入れ業界において40パーセントのシェアを誇っているため、馴染みのある方もいるでしょう。

 

最後は、高周波焼き入れです。

これは高周波誘導電流を利用し、鋼材の表面を加熱する方法です。

金属に銅線のコイルを巻きつけて熱するため、任意の部分を硬化させられるのが大きな特徴でしょう。

また、他の処理方法に比べて二酸化炭素の排出量や消費エネルギー量が少ないため、地球に優しい方法としても注目を集めています。

 

□金属焼き入れ事例をご紹介!

ここでは、これまでの加工事例をご紹介します。

加工事例①:合口ピース

こちらの合口ピースは熱処理HRC60、厚みの精度が0,-0.02となっております。
またこちらはワイヤーカット加工をしております。

>>>加工事例の詳細はこちら

 

加工事例②:当て板

こちらは材質がSCM435の当て板です。

こちらの当て板は熱処理HRC50、精度が穴公差+0.05,+0.1となっております。。

>>>加工事例の詳細はこちら

 

加工事例③:シャフト

こちらは、SCM435のシャフトです。

こちらのシャフトは熱処理HRC50、精度が-0.01,-0.03となっております。

>>>加工事例の詳細はこちら

 

加工事例④:カップリング押えブロック

こちらは、材質がS50C-Hのカップリング押えブロックです。

こちらは金型部品で、高周波焼入れをしております。

>>>加工事例の詳細はこちら

 

□まとめ

今回は、焼き入れの種類とその特徴について紹介しました。

ここで紹介した焼き入れ以外にもいくつか種類はあります。

加えて、ここでは詳しく書ききれなかった特徴もあるため、興味がある方はぜひ調べてみてください。

 

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