2021年12月10日
機械加工の種類とは?
機械加工とは、機械を使って設計図通りに材料を加工していくことです。
日本の優れたものづくりの技術力は、優れた機械加工技術によって実現していると言われています。
近年では大量生産の時代になり、安定した品質の部品を大量に生産できることが前提条件となっているため、精密に加工できる技術や困難とされていた硬い部材の加工技術など、高いレベルの機械加工が必要になっています。
ここでは、その機械加工の種類をご紹介します。
①切削加工
切削加工は、金属などの硬い材料を削ったり切ったりすることで、形状自体を加工する技術です。高速で回転している材料に切削する工具を当てる旋盤加工や、切削工具を高速回転させ材料を削るフライス加工などが代表的です。
②研磨加工
研磨加工は、微細で硬度が高い砥石を使い、材料の表面を削り滑らかな状態に加工するための加工方法です。
数ミクロンの単位で表面を研磨して凹凸を削るため、研磨加工が施されたモノは光沢があり、見た目が良くなり汚れや錆が付着するのを防いでくれます。
③研削加工
研削加工は、上記でご紹介した研磨加工で使用する砥石よりもさらに粗いものを使って表面を削り取る加工方法です。
硬い砥石を用いるため、切削加工では加工できなかった硬い材料も加工が可能になります。
近年では技術開発が進み、旋盤や研磨機などの工作機械が、高度なコンピュータによって制御されて、さまざまな材料が加工できるようになっています。
機械加工の費用の決まり方
機械加工の費用を決める主な要素は「加工費」「材料費」「特殊加工費」の3つです。
加工費
加工費は、加工工数と加工チャージ費の掛け算で計算されます。加工チャージとは、工作機械の一日の設備コストを稼働率で割って、関わる人の人件費を足した金額です。
基本的に、機械加工の加工チャージ費は4,000円前後になると言われています。
材料費
材料費は同じ材料を使用する量によって単価が変わります。少量の場合は調達コスト高くなるので単価が高くなり、多量の場合は調達コストを抑えられるので単価が安くなります。
特殊加工費
特殊加工費とは、熱処理や表面処理などの追加工を行った場合にかかる費用のことです。
依頼する会社によって大きく変動することはありません。
機械加工のコストを抑える方法
機械加工を依頼する際にコストを抑えるための方法を3つご紹介します。
①機械加工の初期費用をなるべく抑える
初期費用が多くかかってしまう原因の1つに図面があります。機械加工を行う際は、加工に必要な図面を外注するため、図面データを作成するのにコストがかかります。
一度加工すると、その後の加工にかかるコストは減少しますが、自社で図面データを作るだけで、初期費用を抑えられます。
②機械加工で用いる材料を検討する
材料費とは、加工する部品のもとになる材料の値段のことです。そのため、自ら探し持ち込む場合にはコストがかかりません。
部品の仕上がり寸法に、1センチメートル以上の掴み分と、削り分を含めた材料のコストがかかります。しかし、プロペラなどの形が難しいものは、1センチメートル以上の掴み分がない場合、歪んでしまう可能性があるので、ひと回り大きい材料が必要になります。
そのため、材料や工法を変更することも視野に入れながら検討するのが良いでしょう。
③機械加工を海外調達する
海外調達とは、機械加工などを人件費や設備コストの安い海外で行い、日本に輸入することです。機械加工を海外調達することで、平均25%以上コストを抑えることも可能です。機械加工のコストを大幅に抑えられる海外調達ですが、施工品質は工場によって大きく異なります。海外調達を依頼する場合は、信頼できる工場との取引があるかを確認する必要があります。
海外調達による機械加工なら「部品の海外調達コストダウンセンター」にお任せください
部品の海外調達コストダウンセンターは、アジア圏に提携している工場があります。
10年以上前からの取引によって、国内で生産した機械部品と遜色ないクオリティーで、機械部品をアウトソーシング可能な環境が整えられています。
更に、ISO9001認証に基づく品質検査規格が導入されているため、日本と同じ基準の品質検査を行っており、品質が保証されています。海外調達を行う際によく問題に挙げられる、時差や言語の違いによる意思疎通の難しさに関しても、アウトソーシング先まで依頼内容をミスなく、情報共有できます。
品物によっては、海外から調達することでかえって輸送コストが高くなることもあります。
しかし、海外調達コストダウンセンターでは週2回を目安に安定輸入を行っております。
そのため、仮に1つの品物を海外に依頼したとしても送料は各製品に分散されるので、最終的にコスト削減されます。
部品の海外調達について、「品質や精度は大丈夫かな」「対応できる加工種類や表面処理方法に限りはないかな」と心配されている方は、部品の海外調達コストダウンセンターまでお気軽にご相談ください。
部品の海外調達コストダウンセンターの製作事例のご紹介
ここでは海外調達を行った部品の加工事例をご紹介します。
加工事例①:プレート
精度は中心穴φ60H7(0,+0.030)です
加工事例②:台座
精度は一般公差で、M14の左ネジです。個数が多いほどコストダウンが可能です。
加工事例③:フランジ
精度は先端径φ16g6(-0.006,-0.017)、先端穴φ6(0,+0.05)です