2021年8月23日
「表面処理って何」
「表面処理をしたいけれど、知識がなくて手がつけられない」
この記事をご覧の皆さんは、表面処理についてこのような疑問や悩みをお持ちかもしれません。
そこでこの記事では、表面処理について基礎的な知識と表面処理を施す際の注意点をご説明します。
□表面処理とは?
表面処理は、強度や耐久性を高めることを目的に、材料の表面に加工を施す作業です。
また、表面処理を施すことで材料の見た目にこだわったり、防水性や耐熱性といった機能を付加したりできます。
□表面処理の種類をご紹介!
人々の生活の中でどんな表面処理があるでしょうか。
今回は、身近で利用度の高い「めっき」、「塗装」、「アルマイト」の3種類の表面処理方法についてご説明します。
*めっき
めっきは、材料の表面に薄い金属膜を被覆する加工方法です。
生活に身近に存在するものは基本的にめっき処理が可能で、具体的には金属やセラミック、ガラス、プラスチックなどが可能です。
材料の防錆や耐食性の強化といった品質の向上や、質感や装飾を調整できます。
めっき処理は材料ごとに適した処理手順があるため、事前確認が非常に重要です。
例えば、金属めっきを施す場合は脱脂、酸洗浄、表面活性、めっき処理、後処理、乾燥の順に処理されることが一般的です。
めっき最新加工事例!
めっき表面処理の加工事例はこちらをクリックし覧ください!
*塗装
塗装は、材料の表面に塗料を塗る加工方法です。
住宅の外壁塗装や屋根塗装を思い浮かべるとイメージしやすいでしょう。
塗装も金属やコンクリート、プラスチックといった身近な材料に加え、
建材として使われることが多いモルタルやALCパネル、ケイ酸カルシウム板といった材料で可能です。
塗装もめっきと同様、用途や材料によって最適な工程や手順が異なるので、塗装を施す際は事前の確認が必要不可欠です。
塗装最新加工事例!
塗装表面処理の加工事例はこちらをクリックし覧ください!
*アルマイト
アルマイトは、陽極酸化処理とも呼ばれ、アルミニウムを電解処理して酸化被膜を生成する処理方法で、
その被膜によって材料を保護します。
アルマイトは、医療機器や車、電子機器などの製造の際に利用されることが多いです。
アルマイトは、特に耐食性、耐摩耗性、美観性、絶縁性、放熱性の5つの性能に長けています。
アルマイトを生成する時は、アルミニウムを電解液に入れて電気分解によって表面を酸化させます。
アルマイト最新加工事例!
アルマイト表面処理の加工事例はこちらをクリックし覧ください!
□表面処理における注意点をご紹介!
上記で説明した通り、表面処理によって材料の品質向上や機能性向上が期待できます。
しかし、表面処理の際に気を付けてほしいことがあります。
それは、材料や使用環境、用途が表面処理に適しているかどうかです。
表面処理との相性が良くないと、期待通りの耐用性や機能性が得られず、最悪劣化の進行を早めてしまいます。
そのため、表面処理を行う前に必ず入念に情報収集を行いましょう。
□当社のこれまで表面処理を行った部品加工事例をご紹介!
ここでは近代精機株式会社がこれまで表面処理を行った部品の加工事例をご紹介します。
加工事例①:プレート(めっき事例)
精度は段差の公差2±0.05です。
こちらのベースは、カニゼンメッキで熱処理をしています。
>>>加工事例の詳細はこちら
加工事例②:プロペラシャフト安全カバー台座定盤部(塗装事例)
こちらは、プロペラシャフトの動作試験用の固定定盤です。
板金加工・焼き付け塗装・機械加工という順番で加工をしております。
このような比較的中大型の板金加工についても1個から海外調達可能です。
>>>加工事例の詳細はこちら
加工事例③:アーム(アルマイト事例)
精度は一般公差です。
左右対称の物を各1個製作しました。
こちらのアームは、白アルマイト処理をしています。
>>>加工事例の詳細はこちら
部品の海外調達なら「部品の海外調達コストダウンセンター」まで!
部品の海外調達コストダウンセンターを運営する近代精機株式会社では、安全・安心のワンストップ海外調達を実現します。
当社は大手Tier1、装置メーカー、電気機器メーカーなど、上場企業との取引実績も数多くあり、これまで多くの海外部品調達を行ってまいりました。
当社には、中国・ベトナムなどアジア圏に10年以上の長きに渡る取引を経た協力会社があります。長期的に深い信頼関係を築いた取引先との連携によって、国内調達と変わらない製作精度・品質保証を実現しています。
さらに、この協力会社との密な連携によって、海外調達における課題である短納期対応やコミュニケーション不足によるトラブルについても対応することができます。
また、当社ではISO9001認証を取得しており、国内調達できる部品は全て海外調達が可能となっております。鉄、鋳物、特殊鋼、樹脂など多数の材質や旋盤加工、溶接、熱処理など幅広い加工方法での対応ができます。もちろん、加工精度についても研削加工で0.005、高速ワイヤーカットで0.05、低速ワイヤーカットで0.005、マシニング゙加工で通常±0.02 程度を保証させていただいております。
部品の海外調達について「品質・精度は大丈夫なのか…」「対応できる加工種類・表面処理方法に限りがあるのでは…」「納品に時間がかかるのでは…」「むしろコストがかかってしまうのでは…」とご不安をお持ちの方は、ぜひ下記リンクから部品の海外調達コストダウンセンターまでお気軽にご相談ください。